【往還集131】40 雪

本年の「往還集」発信は、今回が最後となります。
日々心に去来するあれこれをパソコンに入力し、10回分たまったところで発信しています。
今日は年間回顧をしてみたいと思ったのですが、どうもパッと心の晴れるようなことがない。
今朝の報道でも、パキスタンの軍系学校がイスラム過激派に襲撃され、130人死亡という痛ましい事件が伝えられています。
遠い地にいるものは心を痛めるだけで、99、9%、どんな助力もできない。
近所の不幸な出来事にも、やはり99、9%無力であるほかない。
3・11のとき、こちらは逆に心配され、祈られる側に回りました。
人は、それ以上どうしようもないとき、互いの無力を認め合うほかない、それが結果的には支えになるのだと知りました。
あの日は雪。
雪は、自分で自分を美しいといわないけれど、やはり美しい。
今日も朝から雪。
周辺の森が墨絵のように霞んでいます。
(2014年12月17日)