【往還集131】3 がたがたに

9月15日は敬老の日。この日が近づくと高齢者の数が発表になる。1昔まえは100歳を越えた人に敬意さえ覚えた。
ところが全国で5万9000人いると知って、驚きと同時にため息がもれてしまう。
そういう自分も去年から敬老会の資格が出て、町内の祝賀会に初参加。今日も役員をやっているので行ってきた。なにしろ会場は秋保温泉、湯につかり、豪華な食事をし、元気はつらつの演芸会となる。そのエネルギーを目の当りにして、だれが老人なの?と首を傾げてしまう。
けれど招待される資格者(70歳以上)は、町内だけで491名だそうな。そのうち参加者は73名。本当に慰労してあげたい人は、こういう席にも出てこれない。
なんだが、こちらは偽老人の気分になってくる。
すみません。
実際、自分が老人だとはとても思えない。体は徐々にがたがたなのに、心のほうがうまく歩調を合わせてくれないのだ。
(2014年9月17日)