【往還集130】39 前哨戦

近くの丘にあるスポーツパーク。人工芝を敷き詰めたサッカー場が広がる。
そこに行って、中高生の試合を見るのは楽しみだ。
今日も某高校のチームが練習している。あまりにも人数が多いので目算したら、100人近い。
これは、これは。
レギュラーに11人選ばれたら、あとは補欠、または二軍ということだ。
私は甲子園に出場経験のある高校に勤めていた。野球部顧問とも話し合うことも多かった。以下、その内容。

「顧問として一番の苦労は補欠対策。3年間、同じように猛練習しても出場できない。そういう子たちが投げやりにならないようにするには、どうするか。わが子を試合に出してほしいという熱心な親の圧力もあるから、そちらのなだめ方も大変。レギュラーからはずれたことを恨んで、マスコミにスキャンダルを売り込むのもそういう親。甲子園以前の前哨戦をどうやり抜くか、これが顧問の大事な務めなんだよ。」
(2014年9月3日)