【往還集130】21 「岡大短歌2」から

大学の短歌クラブが立派な歌誌を出すのには、驚く。いったい、この予算はどこから捻出する?部員たちが負担できるとは思えない。学校で助成金が出るのかも。
自分の学生時代は政治の季節、「短歌」というだけで反動と勘繰られた。だからこちらは、隠れキリシタンのように作るほかなかった。 
ところが今は、立派な学生歌誌の続出。隔世の感ありだ。
多くの歌人の脂ののった作歌活動は、20歳前後。したがって学生歌誌は、貴重な宝庫の可能性がある。「岡大短歌2」を今日読んで、その感を新たにした。
できるならどの学生歌誌にも、感想をお伝えしたい。けれど読んで感応するのが精一杯で、それ以上の時間も体力ものこされていない。今更ながら悔しい。
せめて「往還集」の場に、思うところの一端でも記していきたい。この世のブログは億単位、目にとめてもらえるチャンスはほとんどないだろうけれど。
(2014年7月10日)