【往還集130】4 「震災を詠む2014」

会場、いわき明星大学の構内のにぎわい。
会場、いわき明星大学の構内のにぎわい。

昨日は、ハートネットTVの番組「震災を詠む」の収録。3回目になる。今回の会場は、いわき明星大学だ。選者は佐伯裕子さんと自分。ゲストは生島ヒロシさんと竹下景子さん。 
いわきへは何度も仙台発の常磐線で行っている。ところがまともに原発地帯を通るため、完全に寸断されてしまった。郡山から磐越東線に乗り換えなければならない。しかも2時間に一本の運行だから、収録時間に間に合わせるためには前日に入ることになる。
私は、この企画に1回目から関わってきた。3回目の話が出たとき、こんどはぜひ福島でと提言。それが実現したのだから喜ぶべきところ、原発事故の影響は現在進行形の状態にあることを、交通手段でまず実感することになった。
けれど車窓には、あふれんばかりの緑、山フジの紫、そしてツツジの紅がつぎつぎにつづく。
福島の自然は、こんなにも、こんなにも豊かで美しく、そして静かだ。
(2014年5月26日)