【往還集129】14 大雪

一夜の積雪は70センチを越え、交通は遮断した。

1月中は雪が少なかった。このまま春を迎えるかと思っていたら、2月8日に大雪。
それが消えてほっとした15日、75㎝の積雪となった。吹き溜まりはさらに厚く、融雪剤など歯が立たない。人力による雪掻きにも限度がある。近くを走る仙山線は終日運休。各地の国道、高速道も事故車で動けなくなった。この日、2つの会合を抱えていたが、どれもキャンセル。家から外へ出る通路はやっと確保したものの、本道へ通じる坂道は車も通れない。すぐ向かいの公園入口には、防火水槽がある。事が起きても、消防車・救急車どれも登ること不可能。
幸い、生きつなぐための食糧と水、停電になったときの燃料は備蓄してある。3・11の教訓の賜物だ。
数日の孤立のあと、近所の3軒と坂道の除雪をし、なんとか車が通れるようにした。こういうとき、雪は風流どころか凶器そのもの。人力のひ弱さを感じるばかりだ。
(2014年2月17日)