この1週間、文字通り朝から晩まで、某全国短歌大会の選考の仕事をしてきた。途中、何回も休みを入れ、目薬を注しながら。
やっと終わって、目下多少の虚脱状態。
なにしろジュニア部門だけで1万首の数。夏休みの宿題になっていたとみえて、苦し紛れ、破れかぶれのも混じる。
それでも、小学、中学、高校と進むにつれて、それぞれの年代特有の実存性が感触されてくる。
なかでも中学は独得で、他の年代とは異質の浮遊感がある。もう子どもではない、けれど大人の端くれにもなりえない、そういう所在感の無さが歌にも表れる。
自分を思い返してみても、中学時代は一番印象が薄く、これという場面すら浮かんでこない。それなのに妙にわびしく、やるせなく、どんな解決口も手にすることができなかい気分だけは覚えている。
この気分はいまもなお本質的に変わっていないのだなあと、しばし感慨を覚えたのだった。
(2013年9月30日)