誤植で思い出した。
学校には学期ごとに考査がある。考査には試験監督がつく。監督の最中は暇だから、問題を見る。すると他の教科では結構誤植がある。特に誤植の多い、某先生もいる。けれど生徒は騒がない。
だのに国語問題の誤植になると、鬼の首を取ったように大騒ぎする。国語教師だった自分も、これに引っかかったことがある。プリントするまえに数度見直すのに、それでもぽろっと出てしまう。
キーボードで打つようになってなおさら。「学期」が「楽器」となったり、「短歌」が「単価」になったり。
人のやることに完全はありえない。キーボードにも罪はない。
とはいうものの一粒の誤植に大騒ぎされるのも癪である。
で、ある時から「問題文全体から誤植を見つけ出し、訂正しなさい。数が一致し、訂正も正解のときは10点加点します」というサービス問題を、末尾に加えることにした。
その効果たるや、覿面(てきめん)。
(2013年9月25日)