朝の4時過ぎからテレビのまえに坐った。外は地を叩きつけんばかりの大雨。この時間に起きるのはいつものことだが、せっかくだからオリンピック招致の結果を見届けんものと。
私は今回の招致騒ぎには、半分も関心がない。なにしろ三陸の復旧は遅々として進まず、福島第一原発の汚染水漏洩にも有効な手立てがない。お祭り騒ぎはそれらの隠蔽につながりかねない。
プレゼンテーションで首相が、状況はコントロールされていると発言したときは、こんなウソを公言していいのかと呆れた。
だのに第1回の投票で、東京が1位。最後にイスタンブールと決戦し、大差での勝利がころがりこんできた。ロゲ会長が封筒を開け、「TOKYO」と一言発したとたんの、割れんばかりの歓声(その影の萎れんばかりの悔し涙)。
こうなった以上は、首相も本気で汚染問題を「コントロール」しなければ国際的ウソつきになってしまう。
(2013年9月8日)