新聞にはいわゆる三面記事がある。日常生活のなかで届出のあった事件・事故を扱う。私はそれを見るのが結構好きで、新聞を開くたびに目を通す。
最近多いのは、クマ目撃情報、盗撮事件、遺体発見など。
漁網を引き上げたら遺骨が混じっていたというのには、今更ながら胸が痛む。
そういうなかで、???と思う事件もある。「下着盗んだ疑いで男逮捕」というやつだ。窃盗は悪い、立派な犯罪である。しかし下着にかぎって、なぜ「窃盗」としないで、「下着」と特定するのか。しかも丁寧にも値段まで書いてある。一昨日の記事は「干してあった下着3枚(700円相当)」だ。今日もまた出ている。今度は3枚で「1万4000円相当」。
このリアリズム、なにか滑稽ではないか。ついつい、
700÷3
14000÷3
なんて、計算をしてしまう。
どうせ届け出るなら、1枚5000円ぐらいにしておけばいいのに、などと。
(2013年7月12日)