【往還集126】30 耳鳴り・続

こうして4カ月過ぎる。
どうもおもしろくない、医学の進歩している時代、耳鳴りごときにお手上げだなんて。さらに調べたら仙台に耳鳴りの専門医がいるとわかった。予約して、今日行ってきたところ。その報告です。
まず5枚もの問診票に記入。先生が時間をかけて問診。別室に入り、聴力、耳鳴りの種類と強度、脳との関連を検査。
それらをもとにした先生の診断は「これは病気ではありません。聴覚の細胞が壊れているのでもとには戻りませんが、薬で進行を抑えることはできます。加齢やストレスが契機となることが多いようです」。
それから先生は、3・11以降の経過を親身になって聞いてくれ、「それが関係しているかもしれませんね」と穏やかにいってくれた。
細胞が壊れるーー、老いるとはそういうことだ。それならばこれからは立ち向かうのでなく受け入れることを考えようと、自然に思えてきた。
(2013年4月18日)