数年前のDVDを見ていて、早くも存在感があると思ったのは、前田敦子。
華があり、踊りが抜群にうまいのは板野友美。
いずれもAKBを〈卒業〉した。
峰岸みなみさんはといえば、どう見てもふつうの女の子だ。背中まで垂れる長髪とやさしげな目元に魅力があるといえばいえるが、将来独り立ちできるほどの実力があるかどうかは、わからない。痛々しさは、多分、そのことと関係がある。
禁を破ったからといって丸刈りするほどのことか。ワタシハ恋ヲシマシタ、追放スルナラシテクダサイといえば済むことではないか。ちなみに峰岸さんは1992年生まれだから21歳。当然、もう子どもではない。だのに毅然とふるまえなかった。
AKBはとかく話題をふりまく。最近も左遷問題、男児写真問題がある。
それらは〈祭典〉を盛り上げるための効果がある。が、同時に、凋落を孕んだ危険水位に達していることでもある。
(2013年2月10日)