9月22日(土)は花巻で宮沢賢治学会イーハトーブセンターの授賞式。自分の理事の任期も最後だ。
今年度のイーハトーブ賞は秋田県横手在住のむの たけじ氏に受けていただいた。
むの氏は1919年生まれ、朝日新聞の記者を勤めていたが、戦後になって戦中のけじめをつけるために退社、郷里にもどって「週刊たいまつ」を創刊。同時に農業、教育、社会など広い分野への提言をしてきた。
すでに97歳、賞などに興味がないのではーーと不安だったが、お伝えすると数日の逡巡の末に受けていただけることになった。
当日は授賞式のあと講演をお願いした。この年齢では負担ではなかろうかと心配したが、声は凛凛、話題もとどまることをしらない豊富さだ。賢治の開拓精神にはじまり日本、世界、人類へと発展していく。そして人類はやりなおしの時点に立ったことを強調。
聴衆者にただならぬ感銘を与えた。
(2012年9月24日)