朝の散歩に出かけようして、グシャリ、なにかを踏みつぶした。
デンデン。
しまった!と思うがもう遅い。よほど注意していても時々ある。
次にアリンコが目に入った。
とっさに避けようとして、右足首がクラリ。一瞬、痛みが!散歩はしばらく休止だ。
自分は仏教徒ではないが、殺生はできるだけやりたくない。
「う雨あんご安居」を思い出す。雨季を避けて修行者が集まり、瞑想することだという。
ところが別の説のあることを『親鸞と道元』(五木寛之と立松和平の対談集 祥伝社)で知った。立松が「雨安居の時期は生命が沸騰する季節で、道端に虫がいっぱいいる。それを踏まないように堂舎にこもることにしたのが雨安居だという説もあります。」と語っている。説だから真偽のほどはわからないが、この説には心がひかれる。
足の痛みはいうなれば雨安居への誘い。しばらく生類の多い山道・森道へは入らないようにしよう。
(2012年8月9日)