昨夕は6時半から、慰霊の花火2万発打ち上げ大会が行われた。場所は泉ヶ岳スキー場。2階の窓からは、はるか遠方ながらほぼ正面に見える。靄にはばまれたのは惜しいが、和紙ににじむように赤や青、黄が広がるのは、格別の趣だった。
そして今日は、あの日から一年目。仙台国際センターで行われる追悼式に参列する。大ホールと3つの中ホールは全て満員。
14時46分を合図に、1分間の黙祷。
これで、一区切りつくことになる。
と、思おうとするそばから「なにも終わっていないではないか」というささやきも聞こえる。
今朝の新聞に、数頁にわたって犠牲者名簿が出た。その余りの多さに圧倒され、5年、10年もかけなければ切りはつけられないという感を新たにしたばかりだ。
だのに、なお生き続けるものはどこかを区切りとして、歩き出すほかにない。この矛盾を抱きながらの一周年となった。
(2012年3月11日)