【往還集122】12「風に乗れ、欅をぬけよ・続」

高等学校文化連盟、短歌分科会の様子。

 午後は短歌・散文・詩・俳句の部門に分かれての分科会。自分の参加した短歌は、あらかじめ応募された作品を6グループ、各6〜7人ずつで相互批評し、最後 に自分が総評するやり方。歌界のシステムに汚染されていない作品が続出するのだから、こちらがたじたじとなる快作ぞろい。一部を紹介しておく。

 先生が嘘をさえずる赤ペンのふわりくせ字を生徒手帳に
空の中沈む高音深淵にそして流れにとどまる誰か
夜陰にて火色に咲かん君の華(せい)目映い君は孤高の一輪
レグルスが無数の闇を照らすため我等の心を光に当てる
疑問形で全て語ってたSVを手に入れVS戦ってみろよ

 もしかしたら、将来の大物が潜んでいるかもしれない。もしかしたら・・・・・・。
(10月22日)